「比類なきジーヴス」&「よしきた、ジーヴス」P・G・ウッドハウス

文春版のウッドハウス選集(「ジーヴズの事件簿」&「エムズワース卿の受難録」)を読んでハマってしまい、とうとう国書刊行会版も買っちゃいました。 こちらはすべてジーヴスもので、今のとこ5冊出てます。 けっこう売れたらしく、この後まだ2冊出る予定らしい! とりあえず最初の2冊を読了。 「比類なき~」は「ジーヴズの事件簿」と収録作がほとんどダブってます。 でも訳者が違うので、微妙に雰囲…

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「フリッカー、あるいは映画の魔」セオドア・ローザック著

1998年度の“このミス”の1位に選ばれた翻訳ミステリー。 ミステリーファンっていうより映画ファンにオススメって感じの小説です! マックス・キャッスルという映画監督をめぐる物語。 映画青年ジョナサンはある日、ドイツ人映画監督マックス・キャッスルの作品と出会う。 B級映画監督として忘れ去られていたキャッスルの作品に妙に惹かれたジョナサンは、彼の過去の作品を探し始める。 そして、徐…

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「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」ジョナサン・サフラン・フォア

イライジャ・ウッド主演の映画『ぼくの大事なコレクション』の原作小説。 映画の方は近くで公開される予定がなくDVD待ちになりそうなので、とりあえず原作から。 ガーディアン新人賞を受賞、アメリカで100万部を超えるベストセラーとなった小説。 いわゆる自分探しの旅を扱ってるけど、他とは一味違う、強烈な後味を残す作品でした。 主な登場人物は3人。 ウクライナで祖父の生まれた“トラキムブ…

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「エムズワース卿の受難録」P・G・ウッドハウス選集2

P・G・ウッドハウス選集の第二弾。 第一弾「ジーヴスの事件簿」読んだあと、速攻買っちゃいました~ 装丁が今回もまためちゃくちゃ可愛い☆ そして中身は「ジーヴズ~」以上に好きかも! ジーヴズのような存在がいないだけに、どう転ぶか分からないオモシロさがあります。 ふわふわ、ぼーっと日々を暮らす“綿菓子のような頭脳の持ち主”エムズワース卿。 ブタちゃんや南瓜や花のこととなると我を忘…

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「ジーヴズの事件簿」P・G・ウッドハウス選集1

「このミステリーがすごい!(2006年版)」で上位にランキングされてたこの作品。 バカミスコーナーでも取り上げられてて気になったので、ちょいお高めだったけど買っちゃいました。 これが文句なしに面白い! 装丁もカワイイ♪ 買って良かった~ 主人バーティ・ウースターの悩みを、執事のジーヴズが見事に解決! ってことで、いちおうミステリーな部分もあるけれど、基本は英国的なシニカルかつ…

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「ぼくのプレミア・ライフ」ニック・ホーンビィ著

映画化もされた『ハイ・フィデリティ』『アバウト・ア・ボーイ』の著者であるニック・ホーンビィのデビュー作。 小説というか熱烈なアーセナル・ファンである著者のフットボールにとりつかれた日々を綴った作品。 アーセナルはイングランド・プレミアリーグのチーム。 ホーンビィがファンになった頃はどうしようもないチームだったみたい。 そんなダメチームをどうしようもなく愛してしまうっていう気持ち、…

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「荊の城」サラ・ウォーターズ著

サラ・ウォーターズの前作「半身」は全体的に暗さがあって読むの苦労したけど(でも面白かった)、これはもうあっという間に読んじゃいました! 登場人物たち、特にスウの下町の仲間達が、みんな生き生きしていているのがいい。 心理描写もとても巧く、ドキドキ・ワクワクしっぱなし。 ロンドンの下町、モードの暮らす城、そして精神病院の描写もそれぞれすっごく雰囲気出ています。 さらにミステリーとしての大…

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