映画『ANORA アノーラ』

原題:Anora(2024年アメリカ) 『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督作。 ストリップダンサーのアノーラがロシアの御曹司と結婚したことで騒動に巻き込まれる。 カンヌ映画祭のパルムドールを受賞、アカデミー賞でも作品賞など5部門受賞しています。 これはちょっと過大評価な気がしちゃったなぁ。 つまらなくはないけど、性描写が無駄に多すぎだし、登場人物がひたすらわめい…

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映画『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』

原題:A Complete Unknown(2024年アメリカ) 有給使って映画館のサービスデイに2本続けて見てきた、まず1本目はこれ。 『ウォーク・ザ・ライン』や『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールド監督作。 ティモシー・シャラメが若きボブ・ディランを演じた伝記映画です。 伝記って言っても描かれてるのはボブ・ディランがフォーク・シンガーとして成功をおさめ、その…

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映画『ブルータリスト』

原題:The Brutalist(2024年アメリカ・イギリス・ハンガリー) 数日前にアカデミー賞も発表され、日本でも関連作が続々公開されてるのでこれからしばらく映画館通いが続きそう。 まずは映画の日にTOHOのIMAXで見てきた。 ベネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞し、アカデミー賞でもエイドリアン・ブロディの2度目のオスカー等3部門を獲得した話題作。 監督は俳優としても活…

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映画『愛を耕すひと』

原題:Bastarden/英題:The Promised Land(2023年デンマーク・ドイツ・スウェーデン) 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』に続きニコライ・アーセル監督とマッツ・ミケルセンがタッグを組んだ史実に基づく歴史ドラマ。 マッツ・ミケルセンが不毛の地を開拓した母国デンマークの英雄を演じています。 ハリウッドでは悪役が多いけど、デンマーク映画のマッツは不憫な役が多…

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映画『リアル・ペイン~心の旅~』

原題:A Real Pain(2024年アメリカ) 気になってた映画、寒波(雪)の合間に名古屋行って見てきた。 『ソーシャル・ネットワーク』などで知られる俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務めたロードムービー。 兄弟の様に育った従兄弟同士のデヴィッドとベンジーがホロコーストを生き延びた祖母の故郷ポーランドを巡るツアーに参加するが… ジェシー・アイゼンバーグ…

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映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

原題:The Apprentice(2024年アメリカ) アリ・アッバシ監督がドナルド・トランプの若き日を描いた問題作。 成功を夢見るトランプがトップへと成り上がるまでの道のりを描く。 トランプを『キャプテン・アメリカ』のセバスチャン・スタン、トランプのメンターとなる悪名高き弁護士ロイ・コーンをドラマ「サクセッション」のジェレミー・ストロングが演じています。 出演者が気になったの…

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映画『ザ・バイクライダーズ』

原題:The Bikeriders(2024年アメリカ) 12月は映画見に行く余裕がなく(特に見たい映画も無かった)11月に観たこの映画が今年最後の映画館での鑑賞となりました。 アメリカの写真家ダニー・ライアンが1965年~73年にかけシカゴのバイクライダーの日常をとらえた同名写真集にインスパイアされた作品。 監督はジェフ・ニコルズ。 オースティン・バトラー、トム・ハーディ、ジョ…

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映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』

原題:Gladiator II(2024年アメリカ) コミコンに集中してて11月に観た映画2本の感想を書けてなかったので、取り急ぎ書いていく。 まずは監督リドリー・スコット、主演ラッセル・クロウで大ヒットしアカデミー賞も受賞した歴史スペクタル映画の続編。 古代ローマを舞台に暴君の圧政により自由を奪われたルシアスがグラディエーターとなり戦いに身を投じていく… 前作に引き続きリドリー・ス…

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映画『憐れみの3章』

原題:Kinds of Kindness(2024年アメリカ・イギリス) ヨルゴス・ランティモス監督による3章からなるアンソロジー映画。 『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続きエマ・ストーンが出演、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォーらが共演しています。 クセありながらもちゃんとエンターテイメントしていた『哀れなる~』や『女王陛下~』と違い、『聖なる鹿殺し』に近い、…

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映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023年アメリカ)

原題:May December 『キャロル』のトッド・ヘインズ監督がアメリカで実際にあったスキャンダラスな事件を新たな視点で描いた人間ドラマ。 ジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマンが主演。 36歳の女(グレイシー)が13歳の少年(ジョー)と関係を持ち獄中出産、出所後結婚するというショッキングな事件をもとにしてるんだけど、23年後その事件が映画化されることになり主演女優(エリザベ…

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映画『フェラーリ』

原題:Ferrari(2023年アメリカ) 『ヒート』のマイケル・マン監督がアダム・ドライバーを主演に迎え、イタリアの自動車メーカーフェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリを描いた人間ドラマ。 1957年、私生活と会社経営で窮地に陥ったエンツォが社運をかけてイタリア全土を横断するレース“ミッレミリア”に参戦するが… エンツォ・フェラーリの伝記的な映画なのかと思ったらちょっと違ってた…

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映画『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

原題:The Holdovers(2023年アメリカ) アレクサンダー・ペイン監督が『サイドウェイ』のポール・ジアマッティを久ぶりに主演に迎えて描いた人間ドラマ。 1970年代全寮制の寄宿学校を舞台に、嫌われ者の教師ポールとクリスマス休暇に家に帰れない学生との交流を描いた物語。 アレクサンダー・ペイン監督の作品は『ネブラスカ』以来かな。 (ダウンサイズはまだ見てないんだよね。評判…

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映画『チャレンジャーズ』

原題:Challengers(2024年アメリカ) 『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がゼンデイヤを主演に迎えテニスの元スター選手と彼女の虜になった二人のテニス選手との愛憎を描いた物語。 女一人と男二人の三角関係っていうありがちなテーマだけど、なかなか斬新な描き方。 テニスのプレイシーンの映像もめっちゃ凝ってるし、アゲアゲなテクノ音楽を多用してるのも面白かった。 そ…

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映画『ありふれた教室』

原題:Das Lehrerzimmer(2022年ドイツ) アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたドイツ映画。 監督はイルケル・チャタク、主演はレオニー・ベネシュ。 若い女性教師カーラが盗難事件の犯人を捜すために盗撮してしまったことで事態は思わぬ方向へ。 仕事熱心で生徒たちからも信頼されてたはずのカーラだけど、最初の対応を間違ってしまったがゆえにどんどんと追い込まれていく。…

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NTLive『ワーニャ』

原題:National Theatre Live: Vanya 『善き人』以来半年ぶりのナショナルシアターライブ。 今年度のローレンス・オリヴィエ賞で演劇部門リバイバル賞を受賞。 アントン・チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」に『異人たち』のアンドリュー・スコットが一人芝居で挑んでいます。 8人もの登場人物を一人で演じきるアンドリュー・スコットがとにかく凄かった! ちょっとした…

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