アレクサンダー・ペイン監督が『サイドウェイ』のポール・ジアマッティを久ぶりに主演に迎えて描いた人間ドラマ。
1970年代全寮制の寄宿学校を舞台に、嫌われ者の教師ポールとクリスマス休暇に家に帰れない学生との交流を描いた物語。
アレクサンダー・ペイン監督の作品は『ネブラスカ』以来かな。
(ダウンサイズはまだ見てないんだよね。評判もイマイチだし…)
『サイドウェイ』のジアマッティとの再タッグなんて最高間違いなし。
偏屈教師と問題児、そして息子を亡くした料理人。
立場や年齢は違えど世間のはみ出し者たちによるちょびっとほろ苦いクリスマスの奇跡。
それぞれの心の変化が丁寧に描かれていて、じんわり心に染みる。
ありがちになりそうなお話がペイン監督らしい皮肉の効いたユーモアや丁寧な演出によって味わい深い人間ドラマになってます。
やっぱりこの監督の作品好きだな。
そしてポール・ジアマッティの演技はもちろん一級品だし、これが映画初出演だというドミニク・セッサやアカデミー賞の助演女優賞をとったダヴァイン・ジョイ・ランドル演技も素晴らしかった。
舞台となってる1970年代を意識した音楽や美術や衣装も印象的で良かったです。
ただ、惜しむらくは日本での公開時期。
クリスマス時期に観たかったわ。


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