製作から30年、レスリー・チャンの没後20年ということで再上映されたので見てきた。
チェン・カイコー監督が2人の京劇俳優の波乱に満ちた生き様を描き、中国映画として初めてカンヌ映画祭パルムドールを受賞した作品。
20年以上前に家のTVで見て以来、その後何度も見返し、以前のリバイバル上映で劇場でも見てる。
自分のオールタイムベストを選ぶなら絶対にその1本に入る作品。
そしてレスリー・チャンを知ったのもたぶんこれが最初なんだよね。(没後20年も経つのか…)
今回久しぶりにリバイバル上映があるってことで大阪(シネ・リーブル梅田)まで見に行ってきた。

京劇役者の蝶衣と小樓、そして遊女の菊仙。
3人の愛憎関係が激動の中国の歴史の転換点と共に描き出される。
とにかく美しくて哀しい物語。
身も心も京劇に捧げ、姫が王を愛するように小樓を愛し続ける蝶衣が切ない。
そして同じ男を愛する菊仙との関係性が印象的。
敵対関係でありながらも、二人は理解者でもあるんだよね。
だからこそ彼らを待ち受ける残酷な運命がなんともやるせなかった。
蝶衣を演じるレスリー・チャンは儚げで妖艶で息をのむ美しさ!!
終盤の鬼気迫る演技にも圧倒される。
菊仙の図太さ、そして脆さを見事に演じたコン・リーも素晴らしかった。
それから幻想的で美しい映像や美術にもめちゃくちゃ圧倒される。
劇場の大きなスクリーンで見るとやっぱ格別だよね。
あと入場者特典でポスカ貰えてうれしい。


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