映画『TAR/ター』

原題:Tar(2022年アメリカ)

『イン・ザ・ベッドルーム』や『リトル・チルドレン』のトッド・フィールドの16年ぶりの監督作。

天才的な才能を持った女性指揮者リディア・ター。
しかし過去の自身の行いによりキャリアを追い詰められていき...

ケイト・ブランシェットの演技を見るための映画。
オスカー取った『ブルー・ジャスミン』とちょい近いけど、追い詰められ狂気に走る演技は圧巻。
そしてそれだけじゃなく序盤の天才指揮者としての役作りも完璧で素晴らしかった!

ただ作品内容的にはけっこうシンドイ映画だったな。
才能も地位も名誉も何もかも手に入れ権力をふりかざしていた女性指揮者の転落がジワジワと描かれていくんだけど、ずっと不穏な空気が漂ってて見終わってちょっとぐったりしちゃったよ。
主人公に共感できるような作品ではないし、上映時間2時間半もあるしね。

そにしてもトッド・フィールドって16年も映画撮ってなかったんだ。
ラストのシニカルさとかこの監督らしさを感じたけど、作品としては『イン・ザ・ベッドルーム』の方が好きかな。

それから、ターのパートナー役がニーナ・ホスでちょっと嬉しい。
「HOMELAND」のアストリッドけっこう好きだったんだよね。
あとマーク・ストロング(髪あり)が出演時間それほど多くないけど色んな意味でインパクトあった。

TAR/ター(字幕版) - トッド・フィールド, トッド・フィールド, アレクサンドラ・ミルチャン, スコット・ランバート, トッド・フィールド, ケイト・ブランシェット, ノエミ・メルラン, ニーナ・ホス, ソフィー・カウアー, マーク・ストロング, ジュリアン・グローヴァー, アラン・コーデュナー

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